国際便の保険について (FedExの場合)
FedExでは100ドルまたは送料算出重量1㎏につき20ドルのどちらか大きい方の金額までは保険に加入しなくても補償されます。
(エンベロープとパックは100ドルが上限)
ただしインボイス記載の申告金額を超える補償は受けられません
仕入金額で申告した場合、販売して得られる予定だった利益に対しては対象外
販売金額での補償を求めるのなら申告金額を販売金額にしなければなりません
しかし、同時に関税、消費税も高くなります
例えば送料算出重量が20㎏で1000ドルの商品を発送
万一に備えて満額の保険をかけたい場合
1000ドルー(20㎏×20ドル)=600ドル
600ドル分を有償で保険を掛ける必要があります
(FedExでは従価料金として請求されます)
600ドルに対する保険料は?(1ドル125円と仮定)
12500円ごとに170円(端数切り上げ)が必要です
(600ドル×1ドル125円)/12500×170=1020円
つまり追加で1020円がオプションの保険料となります
オプションの保険は掛けるべき?
一回の損失で生活やビジネスの危機を招くような金額は個人差ありますが
ハイブランドの高額商品の場合は安心を買う意味で掛けて良いと思います
しかしミドルブランドなら保険なしでも良いと思います
保険料170/12500=0.0136
100回の発送して1回の確率で紛失が起こりえるなら保険を掛けます
実際に荷物が全損(盗難、紛失)するケースは経験上、1/1000以下
水濡れに対しては梱包の際に対策を必ず行いましょう
(国際便では原因不明の水濡れは珍しくありません)
20点の商品を同梱し20㎏だったとします
その内の1点が破損して届いたとしましょう
それでも20㎏×20ドル=400ドルを上限に補償されます
不幸中の幸いですよね。
破損していても補償されない事があります!
梱包のガイドラインを参考に正しく梱包していないと商品が
水濡れや外圧による破損があっても補償されません
※ 重要 梱包のガイドライン
https://www.fedex.com/content/dam/fedex/apac-asia-pacific/downloads/fedex-how-to-pack-ja-jp.pdf
保険を申し込んだ記憶がないのに請求
されているケースがあります
これは送り状の作成方法や国などバージョンでも違いますが、
アメリカ発送で古いバージョンで送り状を作成した時に起こりやすいです
送り状を作成時に申告金額の合計(CUSTOMS VALUE)を記入します
その金額が自動的に補償金額合計(CARRIAGE VALUE)に反映されます
そこに表示された金額を手動で0にすればオプションの保険は掛かりません
<まとめ>
- 補償は申告金額が上限
- 梱包に問題があれば補償されない
- ハイブランドは保険を掛けた方が安心
- オプションの保険が不要ならCARRIAGE VALUEを「0」
2022年06月24日 15:46